モラトリアムの渦の中で 過ぎた日々を愛してる
私がとても好きな歌手であるcoccoが、ある雑誌のインタビューに答えていました。
もう幸せすぎてもう死にたいと。過去も未来も愛してる。今だけがいらない、と。
私は、心の中を代弁された気分になり、この感覚をはっきりと言葉にできる彼女を尊敬と畏怖の目で見ています。
気づきたくなかった何かにはっきり気づいた。
今まで生きてきた日々で出会ったたくさんの宝物たちの光に、これから出会うきらめきに、私は耐えようがなく苦しかった。
でも、そんな耐えようもなくもがき苦しむ自分のことも愛おしいです。私はいつでも頑張って生きる全ての味方です。何もできないけど。
楽しかった日々がありました。きらきら輝くみんなと過ごした、きらきら光る愛しい日々。
私の持たない純粋さと、運の良さと、知性を持った彼らとの日々は、新鮮で心が飛び出そうなほど楽しかった。
私は、入りたかった学校には入れませんでした。私なりに必死で努力をして、それでも叶わなかった。悔しかったです。声を殺して何回も泣きました。
でも、もう一度あのかつての第一志望の試験会場に座っても、私はきっと白紙で提出すると思う。みんなに会いたいから。
あの勉強地獄だった高校の3年間を全て水に流していいと思える。
私がこれほどまでにみんなを好きであることは伝えられない。みんなの中での私の大きさと合っていないこと、わかってる。
でもでもでも戻りたいんです。どうしようもなく。
私だけが、大人になってゆくみんなに取り残され、モラトリアムを延長し続けている。
ああ、こんな幸せ知りたくなかった?ほんとにそう?
いつか失ってしまうことはわかってて、だから一秒一秒大事にした。いつ失われてもいいように、全力だった。でもそれでももう一度あの時に戻りたい。みんな愛してるよ。
本当に会えて嬉しい。みんな大好き!死にたいな!みんなが好きだから。愛する過去たちよ、私を遺していかないでくれ。
モラトリアムの渦にのまれて、記憶の中で生き続ける私はどこに向かうのでしょう。
友達になってくれてありがとう。部活に誘ってくれてありがとう。髪型似合うって言ってくれてありがとう。君は頭がいいよと、褒めてくれてありがとう。そんなことないよ。
勇気を出してみんなに会いに行こう。
働いてなくたって、体裁が悪くたって、もうどうしようもないよ。
みんなはいつも、どこかで息をしている。みんなの心臓が、変わらず動いていることが嬉しい。こんなこと考えてるって知られたらまずいね。笑
ジュディマリのYUKIさんに言わせると、愛しい日々は旅を終えて赤道線の上、ってところです。(brand new wabe upper groundから)
私はすぐ好きな音楽を語りたくなるのです。ロマンチストなんです。
学校は勉強する場です。私は大好きな友達、優しい人々の存在を学びました。人生の糧で、毒です。
もう戻らない幸せな日々を、いつも思い出しては飲み込んで、真綿で首を絞められる。みんな、頑張ってね。今が頑張りどきよ。