空がどれほど高いのか 海の彼方で
雨に打たれて、靴下がびちょびちょになって、それでも歩きます
歩いても問題は何も解決しません
私は精神病のわたくしのまんまでございます
それでも歩きます
家に犬が待ってます
家に犬が待っていても、私は消えることができます
あなたがインドでバスに乗るころ
私は雨の中スニーカーであるいています
スニーカーは左足だけ浸水しています
あなたがハワイでクルーズに乗るころ
私は傘の中でイヤホンをして似たような曲を繰り返し聞いています
雨なんで、選曲はcocco raining です
あなたがホストクラブで担当が他の人に指名される時
私は家に帰り着きます
あなたが電車で横に座った中年男性のマナーの悪さに辟易するころ
私は犬の限りなく美しい瞳に今日も感謝します
今日も明日も犬が待っています
私は歩きます
走りません
歩きます
犬が待ってない明日がやってきても
私は歩きます
私がいない明日がやってきても、あなたはあるいてね。
世界中のあなた
限りなく透明に近いブルーの瞳をもつあなた
ノルウェイの森に住むあなた
世界の中心で愛を叫んだあなた
中学生でホームレスなあなた
ディナーのあとで謎解きをするあなた
化粧水は今日も肌にしみ込みます
入浴剤は半透明です
私の脚は太いです
世界は限りなく美しく、私は歩きます
毎日
それではまた。